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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

 その言葉は美奈恵の心を烈しく抉った。
「でも、これは契約結婚よ。本物の夫婦じゃないわ」
 刹那、剛史の瞳に酷く傷ついたような光が瞬いたのは気のせいだった?
「―」
 しばらく気まずい沈黙が二人の間を漂った。オムライスが運ばれてきて、二人はどちらからともなく銀のスプーンで食べ始めた。

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