テキストサイズ

レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第4章 逆らえない恋心

 呟き、言い知れぬ哀しみが湧き起こってくるのを止められなかった。今も時間は流れて、いずれ明日はやって来る。明日はもう北の都市に向けて帰らなければならない。新幹線が新N駅に着いたら、二人の関係はそれで終わる。
 そこで美奈恵は自らに言い聞かせた。
 今は考えても仕方のないことをあれこれと思い悩むのは止そう。剛史との限られた時間を大切に―一生涯の想い出になるように愉しいものにしたい。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ