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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

「駄目だ。美奈は今夜はこのままでいろ」
 きっぱりと言われ、美奈恵は唖然として彼を見た。
「何でそんなことを剛史が決めるの? 私は剛史の持ち物じゃない。私は自分のしたいようにするんだから」
 美奈恵は渾身の力で剛史の身体を押しやり、上半身を起こした。
「とにかく服を着てくるから、待ってて」
 ベッドを降りようとした時、いきなり背後から襲いかかられ、美奈恵は悲鳴を上げた。きつく抱きすくめられて身動きもできない。

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