テキストサイズ

レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

「ううん、別に何も」
 と、剛史が悪戯っぽい笑みを浮かべる。
「お前、自分が嘘つくのが超苦手な女だってことを知ってたか?」
「えっ」
 美奈恵が眼を丸くすると、剛史は更に意地悪を言う。
「今だって、考えてることがまともに顔に書いてあるもんな」
「そ、そうなの?」
 慌てて手のひらで頬をごしごしこする美奈恵を見て、剛史は大笑いだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ