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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

「バッカだな。んなわけないだろうが」
 剛史は堪えかねたように肩を震わせて笑っている。
「二十七にもなって、そんな嘘を容易く信じるっていうのもなぁ」
「どうせ、私は馬鹿ですよ」
「今時は三歳児でも信じないと思うぜ」
「どうせ私は子どもです」
 むくれてそっぽを向くと、剛史が更に意地悪な笑みを刻んだ。

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