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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

 美奈恵は冷蔵庫を覗き込む。
「コーヒーでも飲もうかな?」
「どうせ呑むなら、アルコールの強いヤツを呑めよ。酔うとお前、物凄く色っぽくなるから」
「やだよ。剛ちゃん、今夜のワインって何かやたらと強くなかった? もしかして、あれって、わざと私を酔わせるためにアルコール度数の強いものにしたとか言わないよね?」
「さあね」
 空惚けているその顔を見れば、美奈恵の推測が的中していることが知れる。

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