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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

「俺は美奈のためなら、何でもする覚悟はできてる。二人でこれからまた京都に行ってお祖母さまにお願いしよう。お祖母さまだって、きっと二十七年前の美奈のご両親のことについては後悔しているはずだ。俺たちが心をこめて誠心誠意頼めば、きっと認めてくれる」
「もし、認めて貰えなかったら?」
 美奈恵は涙を溢れさせながら剛史を見つめた。
 剛史がそんな美奈恵の弱々しい視線をしっかりと受け止め力強く頷いて見せる。

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