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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

「お前は何でも自分で抱え込んで解決しようとする。これからは俺がその荷物の半分を持ってやるからさ」
「それって」
 美奈恵は涙に濡れた瞳で剛史を見た。
 そんな彼女を見返す剛史の視線は何故か眩しいものでも見るかのようで。
「ああ、昔っから、お前ってヤツはとことん鈍いな」
 長い前髪をくしゃりとかき回し、彼はもどかしそうに言った。

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