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俺はここだよ

第20章 ニノの計算

「リーダー・・・」


顔を覗くと、悲しそうな、不安そうな顔をしていた。


「リーダー、ごめん。
俺のせいで悲しい思いをさせて・・・」

「ニノのせいじゃないよ」

「俺の中にしまっておこうと決めてたのに、
3人で飲みに行けた嬉しさで、調子にのっちゃって・・・本当にごめん」

「何で翔ちゃん、おいらに本当の事を話してくれなかったんだろう。
隠し事なんて・・・あっ、あの時・・・」

「どうしたの?何か思い出したの?」

「あのコンサートの日の夜、翔ちゃんの家に行ったんだ。その時に翔ちゃん・・・ってか
松潤が打ち明けてくれたのに、おいら信じられなくて・・・
あの時、ちゃんと聞いてあげればよかった」

「リーダー・・・」


肩を落とすリーダー。
俺はリーダーをそっと抱き締めた。
でもリーダーは俺の背中には手を回してはくれない。


「ニノ、おいらこれからどうしたらいい」

「隠しているのは何か理由があるんだよ。
少し距離をおいてみたらどうかな。
ごめん、気のきいた言葉が見つからなくて」

「ありがとう、ニノ・・・あっ」


リーダーの頬を両手で包み、そっとキスをした。




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