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「潤・・・じゅんじゅん・・・」

「翔ちゃん、目を開けてよ」


あっ・・・まーの声が聞こえる。
リーダーの声も聞こえる。

俺達、助かったんだ・・・よかった。

でも・・・身体中、あちらこちら痛い。
頭も凄くガンガンする。

あの時も翔君とステージから落ちて、気を失ったんだ。
そして、体と中身が入れ替わっちゃったんだよな。

悪夢が頭の中をグルグルと回りだした。


このまま眠り続けられたらいいのに。
目を覚まさないで、このまま現実逃避してしまいたい。

そんな事、できるわけないよ。


「う・・・ん・・・うっ！」


そっと目を開けた。
そこは運び込まれた病院の病室。
病室の電気が、物凄く明るく感じた。
俺は右手で、目を覆った。


「気が付いた！
じゅんじゅんが気が付いたよ」

「翔ちゃんも、翔ちゃんも気が付いたよ」


覆っていた右手をゆっくりとどかした。


「えっ？・・・えーーーっ！！」