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俺はここだよ

第25章 お・ま・け

ー翔sideー



自分に戻ってのコンサート。
妙に張り切りすぎて、何だか疲れた。
でも今まで以上に楽しかった。

会場で汗を流し、ホテルに帰り、みんなで食事をした。
昨日の事もあり、チラッとニノに目を向けると、また寂しそうな顔をしていた。
目が合うと、いつものようにニコッと微笑み、また俺はドキッとして目をそらす。

そんなとき智がみんなに気付かれないように囁いた。


「翔ちゃん、おいらの部屋に来てね」

「うんっ♪」


今日は二人きりになれるんだ。
自分の体で、智に抱いてもらうんだ。

みんなには悪いけど、早く食事を済ませて、智と2人きりなりたい。

早く智に触れたくて、みんなから見えないテーブルの下で、智に手をのばした。
それに気が付いた智は、俺の手を握った。

手を握っているだけなのに、俺の体温はどんどん上がっていく。
智のこの手が俺の体を触る事を考えると、俺は今すぐ立ち上がる事が出来ない状態になってしまった。

今は食事と、みんなとの会話に集中しよう。
お酒は控えめに。

んっ?
松潤もあまり飲んでないなぁ。
今日も・・・かな?

食事も終わり、俺は自分の部屋に荷物を置くとすぐに、智の部屋へ向かった。


コンコンッ!!

ガチャッ・・・バタンッ!・・・カチャッ!


「智・・・」

「翔ちゃん・・・」


俺は迷わず智の胸に飛び込んだ。
そして、キスをした。




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