「再会」と呼べる「出会い」
第4章 兄と弟
図書館に行くと
ダンボールやら書類、
何かよく分からない置物などが
入口付近に山積みになっていた。
「お 隠土先生!
もしかして手伝いに来てくれた?」
濃い顔立ちが英語教師に思わせるが
久保先生は社会科の、
しかも日本史の先生だ。
「一応これだけ引っ張り出したけど
まだまだあってさ。
君が来てくれて良かった。
カウンター奥に行って。
校長先生と松井先生がいるから」
え 校長先生??
図書館に入り、カウンターの奥を覗くと
「隠土先生、来てくれたの?
助かるわ これ、お願い」
髪をまとめ、腕捲りをした
校長先生がダンボールを渡す。
…女性が軽々持つにしては
結構重い。
ってか、こういうのは
校長先生がする事か?
取り敢えず廊下へ。
「隠土先生、ありがとうございます。」
図書館司書の松井先生が声をかける。
静かな人だな、
第一印象はそれだった。
同い年らしいけど
「凄いでしょ。
俺がまだ通ってた時から
すでにここ、物置でしたから。
ほら、こんな物まである。」
それってあれだろ?
イタリアだっけ?
カーニバルのど派手な仮面…
「…土産か、なんか?」
「俺が三年の時
文化祭で使ったんですよ。
テーマ、カーニバルだったんで」
口許だけで、松井先生が笑った。
「ハハ…なんか覚えあるかも」
高校時代、友達と遊びに来た記憶が。
そういや、毎年、
やたらど派手な学校祭だったな。
「こういうの、
記念に取っておく気持ちは
分からなくもないんですけど、
毎年の事なんで
溜まっちゃうんですよね。」
ダンボールには他にも
派手に金色に染められた
その時の校長と思しき胸像や
『しぇーっ!』のポーズをかたどった
トロフィーなんかも入っていた。
「今年の文化祭も楽しみね」
校長がダンボールを
二つも持って出てきた。
慌てて受け取るがやっぱり重い。
校長先生、力あるなぁ。
ダンボールやら書類、
何かよく分からない置物などが
入口付近に山積みになっていた。
「お 隠土先生!
もしかして手伝いに来てくれた?」
濃い顔立ちが英語教師に思わせるが
久保先生は社会科の、
しかも日本史の先生だ。
「一応これだけ引っ張り出したけど
まだまだあってさ。
君が来てくれて良かった。
カウンター奥に行って。
校長先生と松井先生がいるから」
え 校長先生??
図書館に入り、カウンターの奥を覗くと
「隠土先生、来てくれたの?
助かるわ これ、お願い」
髪をまとめ、腕捲りをした
校長先生がダンボールを渡す。
…女性が軽々持つにしては
結構重い。
ってか、こういうのは
校長先生がする事か?
取り敢えず廊下へ。
「隠土先生、ありがとうございます。」
図書館司書の松井先生が声をかける。
静かな人だな、
第一印象はそれだった。
同い年らしいけど
「凄いでしょ。
俺がまだ通ってた時から
すでにここ、物置でしたから。
ほら、こんな物まである。」
それってあれだろ?
イタリアだっけ?
カーニバルのど派手な仮面…
「…土産か、なんか?」
「俺が三年の時
文化祭で使ったんですよ。
テーマ、カーニバルだったんで」
口許だけで、松井先生が笑った。
「ハハ…なんか覚えあるかも」
高校時代、友達と遊びに来た記憶が。
そういや、毎年、
やたらど派手な学校祭だったな。
「こういうの、
記念に取っておく気持ちは
分からなくもないんですけど、
毎年の事なんで
溜まっちゃうんですよね。」
ダンボールには他にも
派手に金色に染められた
その時の校長と思しき胸像や
『しぇーっ!』のポーズをかたどった
トロフィーなんかも入っていた。
「今年の文化祭も楽しみね」
校長がダンボールを
二つも持って出てきた。
慌てて受け取るがやっぱり重い。
校長先生、力あるなぁ。