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「再会」と呼べる「出会い」

第1章 苦過ぎた初体験


「ミカティの事大切にして下さいね」

ミッチが突然言葉を発した。

「さっきもそうだったけど
 この子は押しに弱いところがあって
 騙されて傷ついちゃう事もあったんです
 優司先輩は大丈夫ですよね」
「そうそう。
 すごく繊細なんですよ、うちのミカは
 ちょっとからかっただけで傷つくし。 
 だけど友達思いで、自分を犠牲にしても
 誰かを守ろうとするような
 優しい子なんです。
 もし、泣かせるような事があったら
 あたしが先輩を許しません」

ミッチとヤマチャンの言葉に
目頭が熱くなる。
二人共ありがとう、本当に大好き…!

「勿論
 たから佐伯さんのこと、
 俺に預けてくれる?」

優司先輩が私の肩に手を置き、
自分の方に引き寄せた。

心臓がはねる。

「お願いします」

ヤマチャンが優司先輩に頭を下げた。

「友達のお墨付きも貰えたし
 今日はこのまま、二人でどっか行こうか」

優司先輩の顔が近い。

…わたし ヤバい
顔が熱い。湯気が出そう…。

「いってらっしゃい」

ミッチがにっこりと微笑んでいる。

…私

「優司先輩」

「ん?」

「一週間、よろしくお願いします」

さっきまでお断りする気満々だったのに、
あっけなくねじ曲げられてしまった。
けど、これは私の出した答え。


私は自分の言葉をはっきり伝えたんだ。

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