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「再会」と呼べる「出会い」

第5章 特別な日のいつもの部活動

「くそっ!!
 おーもーいーっ!!」

ドサッ

二木が耐え切れない、
というように堆肥を置いた。



「お疲れ様」

ビニールハウスでは
山一と三井が鍬を持って待っていた。


「香田君は相変わらずだけど
 ヨッチも軽々だね。」

三井が微笑んだ。
見た目、口調、性格
全てにおいて柔らかい。
三井はうちの部の癒し系だ。

「山一先輩が
 大体この位の重さかなーって
 思ったら、軽かったです。」

「何それ
 嫌み??」

山一が頬を染めながら返す。
なんだかなー。
…まんざらでも、なさそうなんだよな。

「じゃ、試しに」

四谷が山一においでおいでをするが

「ホラ、もっと奥まで持ってきてよ!」

山一はズンズン、
ビニールハウスの奥へ
行ってしまった。

…これが、いつもの二人。

追いかけ、逃げてを繰り返しているのだ。

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