テキストサイズ

「再会」と呼べる「出会い」

第5章 特別な日のいつもの部活動

「料理部は今回
 かなり集まりそうよね。
 なんたって顧問が
 あの、隠土先生だもん」

「イケメン効果っスか?
 つーかあの人って
 コレなんじゃねーの?」

二木が指を揃えて顎につけた。

「そうかな?
 俺は男らしい感じがしたけど?」

「あたしも!
 見た?始業式の。
 かっこよかったぁ!
 女子ならみんな憧れるよ」

山一がうっとりしている。

「だから、ホラ」

四谷がすかさず両手を
山一に向かって広げる。

「アンタじゃないーっ」



料理部にはいつも野菜を提供している。
だから無関係でもない。
後からでも、挨拶に行くか…。



「で、どうする?
 脱線しちゃったけど」

「体験入部は花の苗植えだな」

学校側からも、
周辺道路に設置する
プランター作りを依頼されている。

「部発表は?
 作っているものの紹介は
 した方がいいかな」

「だな。パネルでも作っとくか。
 四谷、そういうの得意だろ。
 デザイン考えてくれるかな?」

「はい、やります。」

四谷は絵とか字とかそういうのが
すごく上手い。
なのに美術部には行かず
ここにいるのは

「山一、四谷を手伝って。」

たまにお膳立てしたくなる。

「は?なんであたしが??
 この場合ニッキーでしょ?」

「二木の絵、見たことあるか?」

…ある意味芸術家的素質があるかも。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ