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「再会」と呼べる「出会い」

第6章 気持ちの変化

「うっそ!アレ、優司先輩っ!!?」

「え  エミ?」


いつの間にか、エミが隣に立っていた。

「ミカのこと、
 迎えに来たんでしょ?
 ほら、早く行かなきゃ」

ドン!

「えっ!!」


エミに背中を押され、
私はよろけながら昇降口の階段を下りた。


「ちよっとエミ!
 危ないよっ!」

「だってボーッとしてるんだもん。
 
 ゆーじせんぱーいっ!!」





え え え


ちょっとっ!待ってよ!!


「…ミカ」


優司君の視線が私を射抜く。

見つかった!!


ドキドキドキドキドキドキドキドキ…




「ミカ! ごめん!!
 俺が悪かった!!この通り!!
 許してくれ!!」



ーーーーーーーーっ!!!


頭がコンクリートに擦れるギリギリ

私の両手が優司くんの肩をつかんだ。


「お願いだからやめてっ!!
 そんな風にしてもらう筋合いないよ」

「あるよ」



確かに…

「俺、お前のこと、傷つけた…」









ほんと、ズルい。

そんな顔…    それに


「許してあげなよ」

「そーだよっ!
 頭まで丸めたんだよ」

「っていうか、アンタ何様なの?
 ユージ君にこんなことさせて」


またあの時みたいに
ギャラリーが…。

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