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「再会」と呼べる「出会い」

第6章 気持ちの変化

「みんな黙っててくんね?
 俺と、ミカの問題だし」

「マジほんっとムカツク」

「ユージ君に告られたからって
 いい気になり過ぎっ!!」



そんな言葉を吐きながら、
女の子達は去っていった。

「気にしちゃダメよ、ミカ
 あんなの只の僻みよ。
 じゃ、またねーっ!」

ヒラヒラと手を振り
エミが横を通り過ぎていく。



…エミ

たまに、彼女の事、
よく分からない時がある。



「ミカ、移動しよ。
 ゆっくり話したい」



じゃあ


「土手がいい」

自分から提案した。
二人っきりの場所は避けたい。
あそこなら、
散歩してる人や、
遊んでいる子供達がいる。

学校裏を流れる川。
その土手が公園のように整備され
所々にベンチがあるのだ。

「いいよ、行こう」



私たちは歩き出した。
   

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