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「再会」と呼べる「出会い」

第1章 苦過ぎた初体験

「本当にごめんねさい
 まさかこんなに早く
 無くなるなんて思ってなかったの!」

ルリ先輩は半泣きだった。

あー…この頃から好きだったんだ。
私なんで気付かなかったかな…


半泣きのルリ先輩を
なんとか助けたくて
私はカレー鍋を見つめた。

「ご飯なら、あるけど」

「俺の腹はルリのカレーを受け入れる
 体制になってたよ
 …けど 仕方ないか。
 他、行くわ。
 白飯だけじゃさびしーし」

「優司くんっ!」

切なそうなルリ先輩の声に
反応したのは優司くんじゃなくて 私

「待って下さい!」

優司くんが足を止めた。

「あの…カレーライスじゃないんですけど
 それに近いものなら、
 なんとかなるかなって…」

「えー なに?」

「待っててもらえますか?」

「もちろん」

「ミカティ、どうするの?」

不安そうなルリ先輩が聞く。

「…私に、任せて下さい!」

私はルリ先輩が少しでも元気になれるよう
力強くそう言うと
カレーの鍋にご飯を入れて、
調理室に走った。

確か冷蔵庫に
サンドイッチを作った時に残ったあれが
あったはずだ…!!

待ってて!ルリ先輩!!

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