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「再会」と呼べる「出会い」

第1章 苦過ぎた初体験

鍋の周りに付いたカレーを
木ベラでこそげ取るようにして、
ご飯と混ぜ合わせる。

これだけだと味が薄いから
カレー粉、それにお醤油を少し垂らして
あと水も少々… 火にかけながら混ぜる
バターを塗ったグラタン皿に入れたら

サンドイッチに使って残った
スライスチーズをのせてオーブンへ。

チーズが溶けたのを確認して…

「できた!」


落とさないよう、
気をつけながら外の屋台に走る。

「おいしそーっ!」
「カレードリア?
 私も食べた~い!!」

屋台当番の交代で来ていた
ヤマチャンとミッチがお皿を見て言った。

「ミカティ、凄い 
 こんなの思いつかなかったよ
 ありがとうっ!」

ルリ先輩が微笑んでくれた。

「野菜もお肉も入ってないので
 お金は結構です」

私はそう言うと
屋台を片付ける作業にうつった。

「超うめぇっ!!」

「良かったーっ!」

背中の方で優司くんと
ルリ先輩のそんな声を聞き
ホッとしたのはよく覚えてる。

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