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「再会」と呼べる「出会い」

第6章 気持ちの変化

あぁ、なんだかな…
これもやっちゃった内に入るのかな?



別れるつもりでいたけど…


無理だよ 今は…



意気消沈してる優司くんのこと、
ほっとけないし、
直接会ったことはないけど
お母さんの事だって心配だ。


… … …


「一応、顔洗った方がいいかも
 洗面所、こっち」

優司くんが洗面所に案内してくれた。

そこは脱衣所にもなっていて
ガラスのドアの向こうはお風呂らしい。
けど   


ん?


洗濯機、無い。



排水設備は確かにあるけど
洗濯機がないって

なんで?

「優司くん、洗濯機は?」

「あ?
 あぁ、ねーんだ」

「え 洗濯はどうしてるの?」

「…あー、頼んだり?色々」

???

「そう言えば
 近くにコインランドリーもあったもんね」

「そうそう…ってかさ、

 風呂入る?」



えっ


「いいよ…」




「そ?
 ミカのあすこ、
 洗わなくていい?」


そっ、それこそっ!


難易度高すぎ!!


「大丈夫っ!!」

今日は本当に、もうそういうのは…


「はい、タオル」

「ありがとう」




…はぁ    スッキリ。



下半身に変な感じは残ってるけど
顔を洗った事で
気持ちが少しすっきりした。



あれ?そう言えば…

今日はあの“声”全然聞こえなかった。





ただ

鏡にうつる自分が
悲しそうな表情でこっちを見てる。


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