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「再会」と呼べる「出会い」

第7章 転校生?

私達は買い出し班、
部活紹介の準備をする居残り班に
別れることにした。

私が買い出し班、
スミレちゃんが居残り班の
それぞれリーダーになる。

「俺、荷物持ちするよ」

次朗君がにこやかに申し出た。

「ショウヤもお願い、
 お米とか、味噌とかもあるから。
 大勢で行ってもしょうがないし、
 あとはセリハで。
 いい?」

スミレちゃんがテキパキと
指示してくれた。

「うん。」

『私も買い出しが良かった~』
なんて声が随所から聞こえたけど

「はいはーい!
 これからの調理計画も立てたいから
 パッパとやっちゃうわよーっ!」

スミレちゃんがビシッと制してくれた。
スミレちゃんは本当に頼りがいがある。
どっちが部長だか…。

「スミレちゃん後よろしくね」

「任せて!」



「スミちゃん先輩って姉御肌だよね。
 なんだか、どっちが部長だか
 分かんなくなっちゃうねぇ」

次朗君が私を見てニタリと笑った。
痛いところをついてくるなぁ…。
私だってもっと
しっかりしなきゃとは思ってるけど…

毎度うまくいかない。

「スミレは未来の女将だからね。
 もう既に修行もしてるし、それに
 元々の性格がしっかり者だしね。
 けど、ミカはミカで
 やる時はやるんだから」

セリハちゃんがフォローしてくれた。

「ふーん…なんか鈍臭そうだけど?」

な   ?!

え さっきと
態度がエラく違うのは何故?


「アハハ… 
 ハズレではないけどヒドくね?」

ショウヤ君、ハズレではないけどって…

「そうそう、それに
 ミカは泣き虫だからね。
 次朗君、あんまイジメないであげて」

わーん!! セリハちゃんまでっ!

「泣き虫、ねー」

う…

その目はっ



いじめっ子の目だ …!!



「ちゃんと財布持った?
 買い物行こうと街まで出掛けたが…
 ってことにならない?」





…!!!




「佐伯ぃ!!」

校門を出た所で、隠土先生が呼んだ。

う わー…

「財布!
 さっき渡しそびれたから!!」


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