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「再会」と呼べる「出会い」

第8章 その周りの人々

「隠土先生…
 あの、聞きたかったんですけど」

「なんだ?」

なんでも聞けよ。
君にならなんでも答える…

「絶対、どこかで会ったと
 思うんですよね。
 なのに 全然思い出せなくて」


きた


「先生は覚えていますか?」

「勿論 よく覚えてるよ」

「…どこで でしたっけ」

申し訳なさそうに
神鳥は眉毛を八の字にした。

どんな表情でも
俺の心は揺さぶられる…。

駄目だ 落ち着け よく考えろ

『前世で』

なんて言ったら
ドン引きどころじゃないだろ。
そんなんなったら
距離は広がるばっかりだ。
けど、なんて 言ったらいい?




「どこだったかは…
 君自身に思い出して欲しい」

「…」

しまった! 黙らせてしまったぁ…

「えっ…と
 何かの拍子に
 思い出す事ってあるだろうから」

こんな言い方じゃあ 苦しいよな

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