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「再会」と呼べる「出会い」

第8章 その周りの人々

「…松井先生」

カウンターに、松井先生が戻っていた。
そもそも俺は、彼に会いに来たんだ。

松井先生がこちらの視線に気付いた。

「昨日はどうも…」

「俺、ダーマさんの事 分かりましたよ」

“仲間”としての
共通の認識をなげかける。
これで、通じるはずだ。

「…そうですか。
 では、よろしくお願いします。

 一応、さっきの会話は
 他の生徒には漏れていません。
 この部屋の権限は
 俺が持ってますんで。」

…わ

「そうだったのか…」

「弟さんにはお世話になりました。」

「え ぁあ、いや、こちらこそ」


「これ、俺に聞いたって事は
 言わないでほしいんですけど…

 あの人、亡くなった奥さんの夢を
 たまに見るみたいなんですけどね。
 その度、子供みたいに泣くんです。」

… 


「相当、奥さんのこと
 ミズカさんでしたっけ…
 愛してたんですね。

 あ、勘違いしないで下さいね。
 あの人と俺
 そういう関係じゃないですよ」

「っえ …あぁ」

松井先生は淡々と話してくれたが、
その内容は俺の心に染みた。


『子供みたいに泣くんです』



次朗 お前…




*…*…*…*…*…*…*

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