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「再会」と呼べる「出会い」

第8章 その周りの人々

確か昨日は

三人で何処かへ行く
約束していたミカから
断りの連絡が入って…
結局三井と二人で出掛ける事になって



「山一、三井
 ミカからなんか聞けた?」

「なんにも。
 なんか、今日は突っ込み所
 ない位普通だったし…
 昨日の事は一応聞いてみたけど…」


『ごめんね。
 大したことじゃなかったんだけど
 …ほんとごめん。
 今度埋め合わせするね』



「それ以上聞けなかったんだよね」

「そうそう。
 でもなんだろ…
 少し吹っ切れたみたいな
 感じはしたかな」

「リョウちゃん、ミカって…」


「あぁ、うん」 

次朗さん
やっぱり興味示してきたな…。

元奥さんに瓜二つじゃ
気になるだろうな。

「もしかして
 佐伯ミカの彼氏って

 リョウちゃんだったの?」

えっ …

「いやいやいやいや…
 俺じゃないよっ」


「違うの?」

やーべぇっ!
今の目はやべぇ… 
ってか怖ぇ…!!

「佐伯先輩の彼氏は
 去年卒業した優司先輩だよ」

二木が解答してくれた。

「ゆーじ?」

「そうそう、
 サッカー部のエースで
 大学も確かサッカーの推薦で…
 チャラいけど在学中は
 凄くモテたのよね。
 …少し次朗くん、似てるかも」

山一が言った。
似てるか?

「顔じゃなくて、強引な感じがね。
 顔なら次朗くん、
 全然負けてないけど」

三井がにっこり付け足した。
三井、次朗さんみたいなのが好きなのか?
匂い嗅がれても気にしてなかったし…


「なんか 興味あるね…」




次朗さん、その言い方 
ニュアンス怖ぇ…!!





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