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「再会」と呼べる「出会い」

第8章 その周りの人々

「優司先輩さ…」

二木が控えめに語り始めた。

「今日、なんか悪い噂聞いたんだよな」

「ちょっと!何それ?」

山一が食いつく。

なんだ?悪い噂??
俺も気になる…。

「サッカー部に入る予定の
 中学の後輩に聞いたんだけど」

「あー…多分それ、
 俺も今日友達に聞いた。
 てっきりモテる故の単なる噂だと
 思ったけど …本当なんだ」

四谷も?

「付き合った彼女、
 飽きると友達や後輩にリユースする
 って」

「…っにそれ?! どういう事??」

「つまり、優司先輩は
 付き合ってる彼女と別れたくなると
 自分の友達や後輩にまわすって事ですよ」

四谷が噛み砕く。

「パーティーっつって
 オモチャみたいにされた女もいるって…
 部長、ミカ先輩、やばくね?」


っんだそれ?!!

「そんなの絶対駄目よ!!
 ミカ、別れさせなきゃ!!」

「最近元気なかったのって…」

山一と三井の表情が青ざめる。


「次朗さん、今ミカは?!」

今すぐ、伝えないと!!
そんな男にミカを任せられるかっ!!


「…次朗さん?」




いつの間に  いなくなった?




「ヨッチなんで早く言わないのよ!!」

「すみません
 山一先輩、連絡先
 なかなか教えてくれないから」

「っあーっ!!もうっ!!ばか!
 …  」

「ミカティ、電話出ないよ…」 

「どうしよ…」

「あれ…部長までいねぇ」




俺は思いつく先へと走っていた。









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