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「再会」と呼べる「出会い」

第8章 その周りの人々

俺は勢いよく、図書室に入った。
ミカを探すなら
松井さんを頼った方が早い。

だが

図書室にいる奴らの驚いた目が
泥だらけのジャージ姿で
突然入って来た俺をみる。

カウンターには図書委員の女子だけ

「松井さんは?」

「今日はもう、帰りましたよ。
 用事があるそうで…」

「え」

タイミング悪ぃ…。

 
俺はそのまますぐに図書室を出た。

ケータイで松井さんの名前を探す。
最初からこっちを使えば良かった。

「…あ 松井さん?! 」

「ごめん、今取り込み中っ!…ぅわ
 …ごめんね、後でかけ直す

 ブチッ  ツー ツー…」





用事って…そういう事か。
クソ それじゃ頼れねーっ!!


“用事”
松井さんは恐らく今
アイツらと戦っている。

助けに行かなくていいのかって?
…あの人、軟弱そうに見えるけど
次朗さんに幼少期から
しごかれてたおかげで結構強いんだ。



それより ミカ!
…思い付く限り、当たるか


俺は調理室に向かった。

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