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「再会」と呼べる「出会い」

第8章 その周りの人々

調理室にはまだ何人か残っていた。

「なぁ、ミカ知らねー?!」

「早くに帰ったよ。
 バスに乗るっては言ってたけど」

「帰った?」

「どうした?香田?」

隠土先生が隣の準備室から顔を出した。

「ミカ、探してて…」

この人は…頼れるか?

「準備室に来いよ。
 
 お前らそろそろ帰れよ。
 暗くなるぞ」

「はぁーい」

「お疲れさまでした~!」

「また明日ね!隠土先生!」


かしましい料理部員達がいなくなり、
一気に、空気に静寂が混じる。

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