「再会」と呼べる「出会い」
第8章 その周りの人々
「隠土先生、これ、
次朗さんから受け取りました?」
「いや
水竜の力は戻って来たが
それは受け取ってない」
「じゃあ、まだ持ってるか…」
俺は青い石に触れた。
出てくれ
念じる。
俺が慌ててミカを探しているのは
ミカに一刻も早く、
優司先輩の裏の顔を伝え
別れさせたいというのもあるが…
今はそれに加えて
優司先輩の安否確認がしたい。
次朗さんは淫魔…
つまり
悪魔の血が流れているため
怒りを稀に、制御出来ない。
俺達“守人”は“力”を持つ、
特別な存在ではあるが、
だからと言って
人間を殺すことは固く禁じられている。
それは守人にとって、最大の禁忌なのだ。
親は子を見守る存在でなければならない。
…しかしそれは また、別の話…。
次朗さんから受け取りました?」
「いや
水竜の力は戻って来たが
それは受け取ってない」
「じゃあ、まだ持ってるか…」
俺は青い石に触れた。
出てくれ
念じる。
俺が慌ててミカを探しているのは
ミカに一刻も早く、
優司先輩の裏の顔を伝え
別れさせたいというのもあるが…
今はそれに加えて
優司先輩の安否確認がしたい。
次朗さんは淫魔…
つまり
悪魔の血が流れているため
怒りを稀に、制御出来ない。
俺達“守人”は“力”を持つ、
特別な存在ではあるが、
だからと言って
人間を殺すことは固く禁じられている。
それは守人にとって、最大の禁忌なのだ。
親は子を見守る存在でなければならない。
…しかしそれは また、別の話…。