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「再会」と呼べる「出会い」

第8章 その周りの人々

「なーに?リョウちゃん」

青い石が光り、
次朗さんの姿を映し出す。

「今… どこですか?」

「“濁天”」


“濁天”は学校のすぐ近くにある喫茶店だ。
次朗さんの曾孫に当たる男性が
マスターをしている。


「次朗!佐伯は?」

「あ 兄さん
 なんだ、リョウちゃん
 自分が仲間だって教えちゃったの?」

「佐伯は、どうした?!」

「優司先輩は…?!」

「ゆーじ先輩ってのはいないけど
 ミカティは一緒。」

…ホッと
俺は胸を一つ撫で下ろす。

「優司先輩は無事ですか…?」

恐る恐る確認する。

「…はぁ

 無事だよ。 多分
 そもそも俺、名前しか知らないもん。」


…良かった


「リョウちゃん、家近いんだって?
 彼女、家まで送ってってくんない?
 …なんか俺じゃ
 やっぱり駄目っぽい」

そう言う次朗さんは酷く悲しげだった。

「…次朗」

隠土先生の表情も切ない。

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