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「再会」と呼べる「出会い」

第8章 その周りの人々

次朗さんはミカに
どんな話をしたんだろう。

優司先輩の事を、伝えたのか?

元奥さんに瓜二つのミカに
奥さんへの気持ちを重ねているのか?


ミカと次朗さんか…。


なんだろ、この組み合わせ
妙にしっくりくる。
俺が引き継いだ土守の記憶のどこかに
この二人の姿もあるからだろうか。

…つーか次朗さん淫魔だし、不死身だし。
それにこの戦いが終われば、
彼は恐らくいなくなるのだ。

いなくなるのを分かって
ミカを悲しませる事を想像出来て


二人を応援したいとか…。

俺はどうしてしまったんだろう。

「隠土先生、ミカが次朗さんの
 亡くなった奥さんにそっくりって…」

「あぁ、瓜二つってやつだな。
 転生したとしたら
 佐伯ミカである事に間違いないと
 俺は思う… 
 あの子はかつての俺にとって
 妹のような存在だった。」

「…そうですか。
 それじゃ、確信に近いっスね。」

「何二人で勝手な話してるの?」

次朗さんの冷たい言葉が間に入る。

「次朗さんが何とかして下さい。」

「はぁっ?!
 俺、彼女に嫌われてるんだよっ!
 今言ったよねぇっ?」

「ミカのこと、あなたにお任せします」

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