「再会」と呼べる「出会い」
第9章 温もりバス
店内のお客さんは
私と次朗くんだけだった。
「ミカ先輩、どうぞ。
キヨの淹れるカフェオレ、
オススメだよ」
美味しそうだし、折角なので
私はカフェオレを頂くことにした。
カフェオレからは甘くて優しい匂いがした。
それたげで気持ちがほぐされるような
そんな優しい匂いだった。
「ミカ先輩、
リョウちゃ…香田先輩とは
仲良いの?」
「うん。家が近所で、幼なじみなの。」
「ふーん…
リョウちゃん家には
何度か行ってるけど
全然気付かなかったな…」
リョウちゃん?
「次朗君、リョウ君のこと
知ってるの?」
「え…あぁ、うん。」
…もしかして…
「最近、リョウ君の家に行った?」
「え…さぁ、どうだったかなぁ…」
ごまかした!?
“じろうさん”って次朗君の事かと
思ったんだけど…
だとしたら年下なのに
リョウ君の方が敬語とか、変よね。
…あれ?
二年生に編入してはきたけど
私達より年上って事もあるのか。
「次朗君って…
実は年上なの…?」
「えっ…?!!
いや、まさか… 普通に
高校二年生の年齢だよ…」
…なんか動揺してるよ
「本当? いいよ、黙ってるから
言いなよ」
秘密を握れるようでゾクゾクする。
私だってたまには優位に立ちたい。
「本当。
ピッチピチの16歳だよ」
キラッキラの笑顔で答えてきた。
…なんかますます疑わしい。
「本当だよ。
海外暮らしが長かったせいで
ちょっとズレてるところもあるけど」
そうフォローしつつ、
マスターがクッキーを出してくれた。
「付き合っていく内に
そのズレにも馴れていくと思うから
ミカちゃん、次朗さんのこと、
私からもお願いするよ」
私と次朗くんだけだった。
「ミカ先輩、どうぞ。
キヨの淹れるカフェオレ、
オススメだよ」
美味しそうだし、折角なので
私はカフェオレを頂くことにした。
カフェオレからは甘くて優しい匂いがした。
それたげで気持ちがほぐされるような
そんな優しい匂いだった。
「ミカ先輩、
リョウちゃ…香田先輩とは
仲良いの?」
「うん。家が近所で、幼なじみなの。」
「ふーん…
リョウちゃん家には
何度か行ってるけど
全然気付かなかったな…」
リョウちゃん?
「次朗君、リョウ君のこと
知ってるの?」
「え…あぁ、うん。」
…もしかして…
「最近、リョウ君の家に行った?」
「え…さぁ、どうだったかなぁ…」
ごまかした!?
“じろうさん”って次朗君の事かと
思ったんだけど…
だとしたら年下なのに
リョウ君の方が敬語とか、変よね。
…あれ?
二年生に編入してはきたけど
私達より年上って事もあるのか。
「次朗君って…
実は年上なの…?」
「えっ…?!!
いや、まさか… 普通に
高校二年生の年齢だよ…」
…なんか動揺してるよ
「本当? いいよ、黙ってるから
言いなよ」
秘密を握れるようでゾクゾクする。
私だってたまには優位に立ちたい。
「本当。
ピッチピチの16歳だよ」
キラッキラの笑顔で答えてきた。
…なんかますます疑わしい。
「本当だよ。
海外暮らしが長かったせいで
ちょっとズレてるところもあるけど」
そうフォローしつつ、
マスターがクッキーを出してくれた。
「付き合っていく内に
そのズレにも馴れていくと思うから
ミカちゃん、次朗さんのこと、
私からもお願いするよ」