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「再会」と呼べる「出会い」

第9章 温もりバス

「ミカちゃん、寒い?」

「え いえ…」

「肩、震えてるし、顔色も悪いよ」

…え    ぁ


「これ、どうぞ。」


フワリと、マスターが肩に
ストールを掛けてくれた。



「…すみません」




… … …



今聞いた事、どうやって片付けよう。

優司君


お母さんが入院して
心細い彼の事を
支えてあげなきゃいけないのに。

…あんな話を聞いちゃったら…


どうしよ




どうしよう…。



「…良かった、ちゃんといる。
 ごめんね。

 …?

 どうしたの?」


次朗君が奥から戻って来た。

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