「再会」と呼べる「出会い」
第9章 温もりバス
残念って…
お兄ちゃん、
次朗君の事気に入っちゃったんだ。
「さよならミカ先輩
お兄さんも」
「さよなら…ありがとう」
手を振りながら、
次朗君は去っていった。
次朗君の笑顔が 遠くなっていく。
私とお兄ちゃんは
並んでその姿を目で追った。
「次朗君、いいな。
ミカ、次朗君の方がいいんじゃね?」
「え」
いっきなりこの人は!
何を言い出すのっ?!
「お前、最近しんどそうな顔
してたからさ。
それって彼氏が出来てからじゃん。
俺も父さんも母さんも、
心配してたんだ。
お前、付き合ってる宣言だけで
それ以降なんも話してくれないし。」
「なにも しんどくなんて」
バレバレだ。
やはりうちの家族に隠し事なんて
出来ないんだ。
「次朗君と一緒のミカは
なんかいつものミカで…」
「え? べ…別に
いつも通りだからって、そういうのは
関係ないでしょ??」
「いつも通りって、自然でいられる
ってことだろ?
…俺はそういう相手の方が
いいと思うけど」
「優司君の前でも普通だよ…」
普通に…私らしく…
「…だってお前、付き合ってて
本当に楽しいか?」
…
「たっ…楽しいに決まってるじゃない」
「本当に?」
「本当! 家、入るね
ただいまーっ!」
お兄ちゃん、
次朗君の事気に入っちゃったんだ。
「さよならミカ先輩
お兄さんも」
「さよなら…ありがとう」
手を振りながら、
次朗君は去っていった。
次朗君の笑顔が 遠くなっていく。
私とお兄ちゃんは
並んでその姿を目で追った。
「次朗君、いいな。
ミカ、次朗君の方がいいんじゃね?」
「え」
いっきなりこの人は!
何を言い出すのっ?!
「お前、最近しんどそうな顔
してたからさ。
それって彼氏が出来てからじゃん。
俺も父さんも母さんも、
心配してたんだ。
お前、付き合ってる宣言だけで
それ以降なんも話してくれないし。」
「なにも しんどくなんて」
バレバレだ。
やはりうちの家族に隠し事なんて
出来ないんだ。
「次朗君と一緒のミカは
なんかいつものミカで…」
「え? べ…別に
いつも通りだからって、そういうのは
関係ないでしょ??」
「いつも通りって、自然でいられる
ってことだろ?
…俺はそういう相手の方が
いいと思うけど」
「優司君の前でも普通だよ…」
普通に…私らしく…
「…だってお前、付き合ってて
本当に楽しいか?」
…
「たっ…楽しいに決まってるじゃない」
「本当に?」
「本当! 家、入るね
ただいまーっ!」