「再会」と呼べる「出会い」
第1章 苦過ぎた初体験
玄関の戸を開けて中に入ろうとすると
「じろうさんっ!!」
大きな声が聞こえてきた。
声の主はリョウ君らしい。
…じろうさん?
リョウ君の所で働く職人さんに
そんな名前の人はいないし…。
たまに差し入れに行くから
一緒に働いている人の事は
把握していたつもりだけど
学校の【先輩】でもないよね。
…誰かな
「じろうさん
相変わらずっスね
ハハ… まだっス
じろうさんみたいには
いかないっス」
なんとなく気になって
再び道路に出る。
暗くなってるし
リョウ君の家の方じゃ
見えるわけないけど。
「…そうですか…やっと」
リョウ君の声は
やたら大きいから聞こえるけど
相手の方は
何を話しているか分からない。
「分かりました。
全力でやらせて頂きます!」
力の入った声
仕事の話?
…なんだか只事ではなさそう
その会話の内容を知るのは
全てが終わってからだった。
まさかリョウ君が
あんな事に関わっていたなんて
それに、私自身も…
けどそれは別のお話
リョウ君ちの門から誰か出てきた。
顔は…よく見えないけど
全体的に黒い。
黒っぽい服を着てるからかな。
【じろうさん】って事は
男の人だよね…。
「…!」
一瞬、振り向いた気がした
あれ …あれ?
心臓が激しく動く…
なにこれっ!!
わけわからない…っ!
グラリ
視界が歪んだ。
私は立っていられなくなり、
その場に崩れた。
再びその場所に目をやると
いつの間にか
あの人はいなくなっていた。
それを確認したと同時に
身体が楽になる。
「…何だったんだろう」
私は立ち上がると家に入った。
「じろうさんっ!!」
大きな声が聞こえてきた。
声の主はリョウ君らしい。
…じろうさん?
リョウ君の所で働く職人さんに
そんな名前の人はいないし…。
たまに差し入れに行くから
一緒に働いている人の事は
把握していたつもりだけど
学校の【先輩】でもないよね。
…誰かな
「じろうさん
相変わらずっスね
ハハ… まだっス
じろうさんみたいには
いかないっス」
なんとなく気になって
再び道路に出る。
暗くなってるし
リョウ君の家の方じゃ
見えるわけないけど。
「…そうですか…やっと」
リョウ君の声は
やたら大きいから聞こえるけど
相手の方は
何を話しているか分からない。
「分かりました。
全力でやらせて頂きます!」
力の入った声
仕事の話?
…なんだか只事ではなさそう
その会話の内容を知るのは
全てが終わってからだった。
まさかリョウ君が
あんな事に関わっていたなんて
それに、私自身も…
けどそれは別のお話
リョウ君ちの門から誰か出てきた。
顔は…よく見えないけど
全体的に黒い。
黒っぽい服を着てるからかな。
【じろうさん】って事は
男の人だよね…。
「…!」
一瞬、振り向いた気がした
あれ …あれ?
心臓が激しく動く…
なにこれっ!!
わけわからない…っ!
グラリ
視界が歪んだ。
私は立っていられなくなり、
その場に崩れた。
再びその場所に目をやると
いつの間にか
あの人はいなくなっていた。
それを確認したと同時に
身体が楽になる。
「…何だったんだろう」
私は立ち上がると家に入った。