「再会」と呼べる「出会い」
第1章 苦過ぎた初体験
うちの家族は仲がいいと思う。
消防士で、趣味が釣りのお父さん、
専業主婦で料理が得意なお母さん、
ゲートボールが趣味のお婆ちゃん、
大学生のちょっと頼りないお兄ちゃん、
中学二年生のちょっぴり生意気な妹。
揃った時には
必ずみんなでご飯を食べ、
それぞれがなんでも
話すようにしているので、
隠し事は
多分 余程の事情が
ない限り存在しないと思う。
だから
私も言わなきゃ…。
そう思って今日の出来事を、
食後にお茶を飲んで寛いでいた
みんなの前で発表した。
「へーっ!
学校イチのイケメンか…
ミカもやるんだ」
お兄ちゃんが最初に感想を言った。
「おねーちゃん、写メないの?
顔、チョー気になるっ!!」
妹が食いついてきた。
「ミカも年頃だもんね」
お婆ちゃんがにっこり微笑んだ。
「お宅に親御さんが
いらっしゃらないっていうのは
…少し気になるわね
それに
ちゃんとご飯を
食べれてないことも…
浅漬けとか煮物とか
作っておくから
今度持って行ってあげなさい。」
「ありがと、お母さん」
まだ会ったことなくても
優司くんのこと
心配してくれるんだ。
…お父さんは?
「…お父さんは、なんか嫌だな」
「え、なんで?」
妹が、私の代わりに聞いた。
消防士で、趣味が釣りのお父さん、
専業主婦で料理が得意なお母さん、
ゲートボールが趣味のお婆ちゃん、
大学生のちょっと頼りないお兄ちゃん、
中学二年生のちょっぴり生意気な妹。
揃った時には
必ずみんなでご飯を食べ、
それぞれがなんでも
話すようにしているので、
隠し事は
多分 余程の事情が
ない限り存在しないと思う。
だから
私も言わなきゃ…。
そう思って今日の出来事を、
食後にお茶を飲んで寛いでいた
みんなの前で発表した。
「へーっ!
学校イチのイケメンか…
ミカもやるんだ」
お兄ちゃんが最初に感想を言った。
「おねーちゃん、写メないの?
顔、チョー気になるっ!!」
妹が食いついてきた。
「ミカも年頃だもんね」
お婆ちゃんがにっこり微笑んだ。
「お宅に親御さんが
いらっしゃらないっていうのは
…少し気になるわね
それに
ちゃんとご飯を
食べれてないことも…
浅漬けとか煮物とか
作っておくから
今度持って行ってあげなさい。」
「ありがと、お母さん」
まだ会ったことなくても
優司くんのこと
心配してくれるんだ。
…お父さんは?
「…お父さんは、なんか嫌だな」
「え、なんで?」
妹が、私の代わりに聞いた。