「再会」と呼べる「出会い」
第10章 文明の利器
ミカに事の次第を報告しようと
電話をかけたが繋がらない。
…ま、繋がったところで
上手く話せる自信はないが。
任せろとか言っといて
俺 どんだけ情けねぇんだろ。
合わせる顔 無いよな。
はぁ…
ミカより
自分ちの家業を優先した。
その事を
間違ってはいないと思うが
全く正しいとも思えない。
何より自分自身が辛い
「何がアニキだ…」
…
「…ウくん」
「…ミカ?」
資材置き場の入り口にミカが立っていた。
気になって出て来たのか。
「リョウくん」
「お…オウ」
小走りでかけ寄ってくる。
ごめんな 守れなくて…
ごめんな あんな事させて…
「ごめんなさい 私…」
「ごめんミカ
俺でもダメだった」
「違うよ 謝んないで!
リョウ君にばかり押し付けて
私こそごめんね!」
…やべ
泣くなよ
ほんと、変わんねーよな。
子供ん時もこんな風に泣いてたな。
で、俺が虐めてた奴らを追い払って
慰めて 泣き止んで
…今回は無理か。
「もっと早くこうなるって
分かってたら…」
ミカにあんな事させなくて
良かったのに…
『ミカさ、自分から美味そうに
俺のを口でしてくれたんだぜ』
「本当にごめんな」
「リョウ君…ごめん」
俺達は謝り合う事しか出来なかった。
見上げた月は満月に近い。
…大丈夫だ
まだ、希望はある。
ミカを優司先輩から救える。
そもそも彼にしか
それは出来ないのだ。
*…*…*…*…*…*…*
電話をかけたが繋がらない。
…ま、繋がったところで
上手く話せる自信はないが。
任せろとか言っといて
俺 どんだけ情けねぇんだろ。
合わせる顔 無いよな。
はぁ…
ミカより
自分ちの家業を優先した。
その事を
間違ってはいないと思うが
全く正しいとも思えない。
何より自分自身が辛い
「何がアニキだ…」
…
「…ウくん」
「…ミカ?」
資材置き場の入り口にミカが立っていた。
気になって出て来たのか。
「リョウくん」
「お…オウ」
小走りでかけ寄ってくる。
ごめんな 守れなくて…
ごめんな あんな事させて…
「ごめんなさい 私…」
「ごめんミカ
俺でもダメだった」
「違うよ 謝んないで!
リョウ君にばかり押し付けて
私こそごめんね!」
…やべ
泣くなよ
ほんと、変わんねーよな。
子供ん時もこんな風に泣いてたな。
で、俺が虐めてた奴らを追い払って
慰めて 泣き止んで
…今回は無理か。
「もっと早くこうなるって
分かってたら…」
ミカにあんな事させなくて
良かったのに…
『ミカさ、自分から美味そうに
俺のを口でしてくれたんだぜ』
「本当にごめんな」
「リョウ君…ごめん」
俺達は謝り合う事しか出来なかった。
見上げた月は満月に近い。
…大丈夫だ
まだ、希望はある。
ミカを優司先輩から救える。
そもそも彼にしか
それは出来ないのだ。
*…*…*…*…*…*…*