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「再会」と呼べる「出会い」

第1章 苦過ぎた初体験

「今日付き合い出したばかりで
 誰もいない家に二人っきりとか…」

父が言っている事は
分からなくもない。

普通に考えたら…

だよね。
どうなってたか分からないもん。

もっと気をつけなきゃ…。

「今日はご飯作った
 だけだったけど
 これからは気をつける
 ようにするよ」

「ミカの事を信用してないとか
 そういうんじゃないんだ
 …家まで送ってくれたなら
 少し位挨拶があってもいいもんだし
 それにさ、まだ免許取りたてなのに
 人を乗せるのは
 軽率なんじゃないだろうか」

「俺も、そう思うな」

兄が父の意見に賛同した。

「けど、運転上手だったよ!
 お兄ちゃんより ずっと」

「イケメンは何でも
 出来るんだ!」

「何でも出来るなら
 料理だって出来そうなもんだろ!」

兄が少しカチンときたらしい…

運転が下手でもお兄ちゃんは
誰にでも優しい所とか
いいところは沢山あるよ

声に出さなくても、
家族はみんな
全員一致でそう思ってる…。

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