「再会」と呼べる「出会い」
第1章 苦過ぎた初体験
優司くんからは
一日に何度もメールが来た。
大学の事とか
サッカーの事とか
今何をしてるか、とか
会いたい、とか…
…
【じろうさん】の事は
忘れたつもりだったけど
何となく罪悪感が拭えないまま
私は返事を返す
…
「明日会える?
見たい映画があるんだけど
付き合えよ。」
「明日は大丈夫だよ。
何見るの…?」
付き合い始めて三日目
二度目のデートを
する事になった。
その日は平日とは言え
春休み期間中だから
町は賑わっていた。
友達同士やカップルが多いな…
私達も カップル、なんだよね
隣を歩く優司くんを見る
元々明るかった髪の毛が
更に明るくなり、
メッシュも入っている。
黒いライダーズジャケットに
所々ダメージのあるジーンズ
重厚なシルバーアクセサリー
初めて私服姿を見たけど
…こういうのが好きなんだ
何系って言うんだっけ、
こういうの…
「今日のミカ、すげー可愛いな
制服もいいけど
私服もいーわ」
「え ありがと…」
何着るか、悩んだ。
だって(元)学校イチのイケメンの
隣を歩くんだもん…
プレッシャーだよ…
結局無難に
一番お気に入りの
襟と袖口にレースがあしらわれた
ベージュのワンピースに
薄いピンク色の
ニットカーディガンを重ねた。
うぅ そんなに見ないでぇ…
恥ずかしいよぅ…
わっ…!
ぐいっと引き寄せられる。
「なにっ?」
「すれ違い様に
野郎が見てくんだよ
俺のだって
一応アピっとかねーと」
「え…」
「ミカは流されやすいだろ?
一応心配してんの」
「…ごめん」
流されやすいからこそ
今、こうしてあなたと
歩いているわけで…
とは頭の中だけに留めた。
…けど
肩を抱かれながらって…
歩きにくいよ…。
一日に何度もメールが来た。
大学の事とか
サッカーの事とか
今何をしてるか、とか
会いたい、とか…
…
【じろうさん】の事は
忘れたつもりだったけど
何となく罪悪感が拭えないまま
私は返事を返す
…
「明日会える?
見たい映画があるんだけど
付き合えよ。」
「明日は大丈夫だよ。
何見るの…?」
付き合い始めて三日目
二度目のデートを
する事になった。
その日は平日とは言え
春休み期間中だから
町は賑わっていた。
友達同士やカップルが多いな…
私達も カップル、なんだよね
隣を歩く優司くんを見る
元々明るかった髪の毛が
更に明るくなり、
メッシュも入っている。
黒いライダーズジャケットに
所々ダメージのあるジーンズ
重厚なシルバーアクセサリー
初めて私服姿を見たけど
…こういうのが好きなんだ
何系って言うんだっけ、
こういうの…
「今日のミカ、すげー可愛いな
制服もいいけど
私服もいーわ」
「え ありがと…」
何着るか、悩んだ。
だって(元)学校イチのイケメンの
隣を歩くんだもん…
プレッシャーだよ…
結局無難に
一番お気に入りの
襟と袖口にレースがあしらわれた
ベージュのワンピースに
薄いピンク色の
ニットカーディガンを重ねた。
うぅ そんなに見ないでぇ…
恥ずかしいよぅ…
わっ…!
ぐいっと引き寄せられる。
「なにっ?」
「すれ違い様に
野郎が見てくんだよ
俺のだって
一応アピっとかねーと」
「え…」
「ミカは流されやすいだろ?
一応心配してんの」
「…ごめん」
流されやすいからこそ
今、こうしてあなたと
歩いているわけで…
とは頭の中だけに留めた。
…けど
肩を抱かれながらって…
歩きにくいよ…。