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「再会」と呼べる「出会い」

第11章 お仕置きとケツ叩き

教室にはいない

… っクソ

俺はすぐに、
松井さんに電話をかけた。
闇雲に捜すよりもずっと早い。



「松井さんっ!!」

「木瀬君なら、体育館の裏だよ。」

松井さんは電話に出るやいなや、
淡々と教えてくれた。
…図書室って言ってたもんな。
この人も全然関係ないわけじゃない。





体育館の裏
人目につかないこの場所で
タバコを吸ってる奴らに
何度か注意したことがある。
そういや、その中に木瀬もいたな。


俺がそこに着いた時には
木瀬は既に、
次朗さんに痛めつけられた後だった。


優司先輩に対して
起こり得ると思っていた事が、
予想外の相手に起きた。







「なんだ 案外図太いね
 …泣いてないんだ」

「心配なら側にいてやれば
 いいじゃないですか?」

「……」


切なそうな顔


簡単なのに 簡単ではない


長く生きている分
きっと俺らとは違う頭が働くのだ。

長く…



玄孫までいるんだもんな


実際

ミカの事、
本当はどう思っているんだろう。

木瀬が未遂で終わってコレなら
優司先輩は確実に


殺される。


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