テキストサイズ

「再会」と呼べる「出会い」

第1章 苦過ぎた初体験

だって 人前では 
あまりキスとかしないでって
言えたもん…。




「そっか、じゃ、安心だ。
 お前も少しは成長してるんだ」

「うん」

「じゃあな
 アイス食い過ぎて
 腹こわすなよっ!」

「はーい またね」



リョウくんは笑顔で走り去って行った。

安心…か
あんな始まり方だったし
一応、心配してくれてるんだな…

ホント もう一人のお兄ちゃんだ


…そう
私だって少しは成長してる…
嫌なことは、
ちゃんと 嫌 って言える。

言える、大丈夫…!







「優司先輩とエッチするのは
 【嫌】って事?」


粒状のアーモンドが混ざった
バニラアイスを口に入れながら
ヤマチャンが言った。

「え…えっち……いやっ…えっと」

具体的に言われると恥ずかしい…

「逃げたって事は
 そういうこと
 なんじゃないのかなって 違う?」

んぅ…

なんだろ、言葉につまる。


「木イチゴとバニラのミックス
 甘酸っぱくておいしーいっ!!」

ミッチが幸せそうに微笑んだ。

…はぁ  いつもながら
美味しそうに食べてるミッチには
癒されるなぁ…。

…っていけない…
現実逃避しちゃうところだった…

折角ヤマチャンが
相談にのってくれてるのに…

「あたしはそういうの
 経験ないし、
 まだそういう相手もいないけど…」

ヤマチャン、
相手ならいるじゃん
ほら!こないだのっ…

「やっぱり初めてのエッチは
 大好きな人としたいな。
 思い出に残っちゃう分
 後悔したくないし…。」


うん それは私も同じ






ストーリーメニュー

TOPTOPへ