テキストサイズ

「再会」と呼べる「出会い」

第1章 苦過ぎた初体験

穏やかな、優しい声




…目があっちゃった

叔父様はにっこりと
微笑みかけてくれた。

私は会釈で返した。

私、この笑顔を知ってる!

…どこかで
会ったと思うんだけど


お店でもない
学校でもない
…友達のお父さん?でもない

…誰だろ…

「ナッツ&バニラと
 ビターチョコレートです。」

「香りもいいねぇ 流石。
 うち、丁度今、
 アイス大好物の子が来ててね。
 汗かきながら頑張ってるから
 これはご褒美なんだよね
 チョコレートアイスが
 特に好きらしいから」

「そうですか。
 ところで先輩、ご家族は?」

「私は独り身だけど
 同居人が一人
 見た目だけなら
 息子みたいな感じかな」

「そうなんですか?意外でした!
 先輩、昔から女性に
 モテてらしたから、てっきり…」

…へぇ 独身なんだ
凄く素敵なのに… 意外

「君には可愛い奥さんがいて
 羨ましいよ」

「もう、良い歳ですよ」

「年なんて関係ないよ
 心も魅力的な女性は
 何年経とうと綺麗なままだ」

なんか意味深だなぁ

「ありがとうございました」


叔父様は行ってしまった。
結局誰だか思い出せなかった。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ