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「再会」と呼べる「出会い」

第1章 苦過ぎた初体験

「今の叔父様
 素敵だったねぇ
 お髭も似合ってて
 俳優さんみたいだった…」

ミッチが目をキラキラさせていた。

「大人の色気が凄かったね…
 あーいう人ならいいかな
 …経験豊富そうだし
 全部任せられる気がする…」

ヤマチャンも珍しく頬を染めていた。
ヤマチャンって年上好き?
ヨッチ君はっ?!

「ヤマチャンは
 あーいう人がタイプ?」

聞いてみた。

「うん。
 やっぱり付き合うなら
 大人っぽい、落ち着いた人がいいな」

「ヨッチも落ち着いてるよ。」

とミッチ。

「あいつは逆に
 なんでも余裕ある感じがムカつくの」

「けどヤマチャンのこと、
 多分、好きだよね」

思い切って言っちゃった。

「ふふ 私もそう思ってる」

やっぱりミッチも同意見。
あのセリフは…だよねー。

『笑った顔、見たいじゃないっスか』



思い出して、そう言えば
今日優司くんが言った言葉が蘇る

『やっと笑ってくれた』


好きな人の笑顔って
見たいものなんだよね。

そういう私も
優司くんの笑顔は、好きだし…。


…そう言えば
優司くんの笑った顔、
今日はあまり見れなかった。

あんな風に逃げてきちゃうなんて

私、凄く酷い事しちゃったかも…

きっと 嫌われたよね

…… 



このまま、終わっちゃうのかな…



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