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「再会」と呼べる「出会い」

第14章 最強の彼女

「ないないないないな…ごふっ!!」

有り得ない!!

言おうとした口を何かが塞いだ。




「ひょっほ っ…!!??
 んーーーーー!!!」




「おはよう 何?
 早速広まっちゃった?」

すぐ耳の後ろで聞こえたのは
次朗君の声だった。


ちょ… 何すんのよっ!!



?!


口を塞ぐ手を剥がそうとしても
全く動かせない。
なんなの?この力…

っていうか…苦しくなってきた。




「実はね先週末位から
 俺達付き合ってるんだよねー」


コイツ 何言ってるの?!


「ひぐーーーっ!!」


「ハイハイ
 暴れないの」


違う!!

叫びたいのに 伝えられないっ!!







「ね 
 ちょっと二人っきりになろうか?」



次朗君はそう言って
私の口を塞いだまま引っ張っていく。

このまま出てったら
みんなが勘違いしたままになっちゃう!

私は必死で抵抗した。
いつもならこんなの簡単にふり解ける。

…なのに


こいつ

この力何…?

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