「再会」と呼べる「出会い」
第1章 苦過ぎた初体験
「後で電話するから、会おうな」
明るく手を振り、
友人達の元へ去って行く優司先輩
「…」
いつの間にか私の周りには
部活の友達も、先輩も、
誰もいなくなってた。
気を使ってくれたのかな…。
こんな風に気を使われるなら
助けて欲しかったよ。
なんて…
ハッキリ断れない自分が悪い…。
「お前大丈夫か?」
聞き慣れた声に振り返ると
友人のヤマチャン、ミッチ、
それに幼なじみのリョウくんが立っていた。
三人共園芸部で、うちの料理部とは
食材提供で縁がある。
「流石優司先輩!月9さながら?」
「ドラマ見てるみたいだった!」
ヤマチャンとミッチは
優司先輩の行動に
すっかり感心しちゃってる。
「優司先輩って
強引なところあるらしいからな
断るタイミング逃すのは分かるけど
自分の気持ちはちゃんと伝えねーと」
「リョウくんっ…!」
分かってくれる人、一人いたっ!
嬉しくなった私は
ほぐれた緊張感と
親しい友人達に囲まれる安堵感で
目頭が熱くなる。
あー ダメだ 抑えられないよ
「ミカティ泣いてる?!
ど、どうしたのっ?!!」
ダラダラ涙を溢れさせる私の顔を
ヤマチャンがびっくりして見つめる。
「嬉し泣き?」
違うよミッチ…。
「私って馬鹿!」
私は泣きながら叫んだ。
さっき出せなかった声がやっと出る。
「次会ったら、ちゃんと話すんだぞ」
そう言ってくれるリョウくんは
年は同じなんだけど、
私にとってもう一人のお兄ちゃん。
身長が私より物差し一本分大きくて、
大工さんをやってる
お爺ちゃんとお父さんを
いつも手伝ってるから凄く筋肉質。
何か格闘技もやってるみたい。
それなのに凄く頭が良くて
頼りがいもあるから生徒会長もやってる。
お互い好みは全く違うから
恋愛には発展しないけど
(だってリョウくんは年上好き。)
「うん」
涙を拭いながら私は声を出した。
なんかようやく、
何かで詰まってた喉が開通した気がする。
明るく手を振り、
友人達の元へ去って行く優司先輩
「…」
いつの間にか私の周りには
部活の友達も、先輩も、
誰もいなくなってた。
気を使ってくれたのかな…。
こんな風に気を使われるなら
助けて欲しかったよ。
なんて…
ハッキリ断れない自分が悪い…。
「お前大丈夫か?」
聞き慣れた声に振り返ると
友人のヤマチャン、ミッチ、
それに幼なじみのリョウくんが立っていた。
三人共園芸部で、うちの料理部とは
食材提供で縁がある。
「流石優司先輩!月9さながら?」
「ドラマ見てるみたいだった!」
ヤマチャンとミッチは
優司先輩の行動に
すっかり感心しちゃってる。
「優司先輩って
強引なところあるらしいからな
断るタイミング逃すのは分かるけど
自分の気持ちはちゃんと伝えねーと」
「リョウくんっ…!」
分かってくれる人、一人いたっ!
嬉しくなった私は
ほぐれた緊張感と
親しい友人達に囲まれる安堵感で
目頭が熱くなる。
あー ダメだ 抑えられないよ
「ミカティ泣いてる?!
ど、どうしたのっ?!!」
ダラダラ涙を溢れさせる私の顔を
ヤマチャンがびっくりして見つめる。
「嬉し泣き?」
違うよミッチ…。
「私って馬鹿!」
私は泣きながら叫んだ。
さっき出せなかった声がやっと出る。
「次会ったら、ちゃんと話すんだぞ」
そう言ってくれるリョウくんは
年は同じなんだけど、
私にとってもう一人のお兄ちゃん。
身長が私より物差し一本分大きくて、
大工さんをやってる
お爺ちゃんとお父さんを
いつも手伝ってるから凄く筋肉質。
何か格闘技もやってるみたい。
それなのに凄く頭が良くて
頼りがいもあるから生徒会長もやってる。
お互い好みは全く違うから
恋愛には発展しないけど
(だってリョウくんは年上好き。)
「うん」
涙を拭いながら私は声を出した。
なんかようやく、
何かで詰まってた喉が開通した気がする。