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「再会」と呼べる「出会い」

第17章 溶ける体温

「こんばんは
 すみません 夕食時に
 …わ うまそ」

「あらあら次朗君!
 いらっしゃい
 良かったら食べていかない?」


私より先に、
お母さんが声をかける。


「あ いえ すぐに行きますから」


「えっ きゃあ!
 お姉ちゃん
 もしかしてこの人が次朗君?!
 こんばんはー!
 妹のリカです!」


リカが恐らく自身の持てる
最高の可愛い表情を作る。
…もう。


「はー…  こんばんは
 二枚目だねぇ」


おばあちゃんまで
頬を染めている…。




「どうしたの?」

やっと、私は次朗君に声をかけた。

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