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「再会」と呼べる「出会い」

第18章 冷 え

「園芸部に決めたのか?」

「うん」


…そうか


「あたしすぐ顔に出ちゃうから
 学校ではなるべく
 一緒にいない方が
 いいかなって」

「え」


何がどう顔に出るんだよ。

やべ
顔が熱い。



「園田は?
 先に帰ったのか?」

「咲希お茶を習ってて
 今日はお稽古の日なの」

「そうなんだ
 …お茶 飲むか?」


なんか洒落みたいになった


「うん」


…良かった 引かれてない…



「どうぞ」

「ありがと… ございます」





あぁぁ…

心臓がやべぇ






「大丈夫だよね
 みんなほとんど帰ったし
 あ 奥井先生きちゃうか」

「たまに …な」

「そっか
 じゃ ダメだね」








何が…?!!!





「先生のお家
 四川ですよね?」

「あ あぁ」


 …ドキドキドキドキ


「私 送りましょうか?」

「えっ!
 いや …いいよ
 反対方向だろ」


送るって
普通なら逆…

あぁ 情けない


「それに神鳥だって
 一人じゃ危険だ

 もうすぐ香田が来るから
 一緒に帰って貰え」

「私なら
 一人でも大丈夫ですよ」

「君が強いのは知ってる
 けど
 敵には見えない部分も
 あるからな
 以前とは違うようだし」

「…」


なんだよ
そんなに見つめるなよ


「先生の方が
 ずっと心配だよ」


  カ タ


神鳥はお茶を置くと
立ち上がり
俺に近づいて…












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