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「再会」と呼べる「出会い」

第19章 廃墟と花嫁

うっすら、
園田の両頬が染まった。





「今日
 約束してた本を
 渡そうと思って
 図書室に行ったんですけど
 休みだって聞いて…
 何かあったのかな
 って…」



「えっと…
 二人はもしかして…」


おいおいおい



「あ いえ! 
 そういうのじゃ
 ないですから!」

園田が慌てて
両手を振った。


しかし顔は真っ赤だ。


「本の貸し借り
 してるんだって」

「へー…って
 お前ここで食うのか?!」


いつの間にか、
神鳥は弁当を広げて
食事を始めていた。


「いいでしょ?
 咲希も一緒だし」

「あー…
 ま いっか」


正直に言えば、
神鳥の顔が見れるのは
嬉しいばかりだ。

露骨に伝えられないし、
顔にも出さないよう、
注意しないといけないが…。


「ミカ先輩
 ご飯
 食べてから来るのかな?」

「なんか急用が
 出来たらしくてな
 …ん?」


再び携帯が鳴った。
今度はメールではない。

画面を見ると
香田からだった。


「香田?
 どうした?」

「ミカがいなくなりました」

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