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「再会」と呼べる「出会い」

第19章 廃墟と花嫁

!?


「いなくなった!?」



「先生
 誰がいなくなったの?」

「佐伯だ」

「えっ!!」




  ガ タ ン !!



「私 探してくる!」


「待て神鳥 まだ状況が…
 香田
 詳しい事を教えてくれ」



学校には
校長先生とダーマさんが
張った結界がある。

授業途中など、
学校の外に生徒が出ると
校長先生がそれを
感知する仕組みになっている。

勿論、
早退や、何か用が
あって出る場合は
事前に申請、報告されるから
感知したとしても
特に気には止めない。

しかし今回は違った。

外部での会議のため
学校の外にいた校長先生は
昼休みが始まってすぐ、
門外へ出る生徒を感知したらしい。

しかし
結界を出て突然
生体反応が消えた。

異常を感じた校長先生は
すぐに香田に連絡をした。
調べてもらったところ
どうやら
学校の外に出たのは
何の連絡もしていない生徒
だということが判明した。

その生徒は佐伯だった。



「次朗さんが呼び出した
 可能性も考えて
 連絡してみたんですが」

「連絡取れたのか?」

「はい
 なんスけど
 呼び出していないって」



コン コン


「お疲れ様…  あれ?」

「松井先生!」


松井先生が入ってきた。
衣服がが所々
泥や何かの汁で
汚れたり、破れたりしていた。
調査から真っ直ぐ
ここに戻って来たらしい。

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