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好きで、好きで、好きで。

第2章 転入生

操がまたパタリと立ち止まる。
つられて立ち止まると、操がニコッと笑って小坂を見上げた。

「私は一生好きになれないって~優くんにはずっと好きな人がいるんだ~..あっ..やば、これ、内緒ね?」

「....」

操は何でもない風にヘヘッと笑うとまた歩き出した。

その小さな身体を追いかける小坂の中で、何か締め付けられるものがあった。

しかし操はいつものようにのんびり歩きながら、駅前のクレープ屋を指差して叫んだ。

「ねね、せっかくお友達になったし、クレープ食べに行こ!」

「え?」

まだ戸惑う小坂の腕を引っ張りクレープ屋に向かうと、操はちゃっかり案内したお礼として小坂に奢って貰ったのだったー

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