好きで、好きで、好きで。
第2章 転入生
いつものマイペースな操がメールの文面から湧き出てきている。
それを読んでホッとしながら涙を拭った。
ー気をつけてね!
また明日~(^^) 紗理奈
こんなメールじゃ返信なんて返って来ないけれど、できれば次の着信音も二宮からの電話でないことを祈りながら、紗理奈は勉強机に向かった。
(大丈夫....私には操がいる....二宮なんてもう関係ない..)
それでもあの頃を思い出して、胸が苦しくなる。
紗理奈は思い出を振り払うように、ノートを開きシャーペンを走らせたー